稲元マーク/INAMOTOのアルミ素材のミニマルな美を表現したインテリアアクセサリー【SEN】

  • 2020.09.18

アルミ加工の特徴と加工の難しさ、注意点について

アルミの特徴

アルミの良いところは、金属の風合いを残したまま、キレイに染色(アルマイト)出来たり、

様々な加工を駆使してキレイに外観を仕上げることによって、高級感や価値観を表現するパーツになるところです。

 

弊社もそれを得意として、今までたくさんの難しいお仕事を受注してまいりました。

アルミ加工の難しさ

難しい理由の一つが、加工ごとに取り扱いを注意しないとキズが付きやすく、キレイに仕上げれば仕上げるほど、

ちょっとしたキズが目立ち、それが歩留まり(良品率)に大きく影響するからです。

 

弊社のアルミ加工品は、自動車の内装(インテリア)に使われるパーツや、電化製品の外装に使われるパーツが多く、

そのプロダクトのデザイナーがこだわった、高級感・価値観を表現する重要なパーツであるため、特に見た目の出来栄えが重要視されます。

 

よって、次の加工にNG品を回さない為に、加工の途中で、所々、外観の全数目視検査を入れます。

完成品出荷前の全数目視検査は当たり前です。

 

完成まで全部で10~20工程もの加工をかけなければならないものあり、量産加工スタート時は、

どの加工工程で付いたか分からない外観のキズが原因で、良品率が10%なんていうものもたくさん経験しました。

 

それらも加工工程ごとに、いろいろな方法でNGを解決していき、最終的に良品率が90%以上になるものもあれば、

70%~80%ぐらいまで改善したところで落ち着くものもあります。

アルミ加工まとめ

アルミは熱処理やアルマイト処理をすることで、さらに強度や耐食性を向上させることが可能です。

また表面処理を施し光沢を出したり、着色したりすることも可能であるため、

建築外装や包装材などデザイン性が求められるところでも幅広く活用されます。

ただし、高級感・価値観を表現する重要なパーツであるが故、

キズなどの外観基準が非常に厳しく、細心の注意をもって製造する必要があります。

 

アルミ加工は大変難しいですが、面白いです

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