皆さんが1日一度は手にする清涼飲料水の缶や1円玉はアルミニウムから出来ています。
アルミの歴史はまだ新しく、金属の一種であることがわかってから約200年程のようです。ちなみに鉄は紀元前5,000年ぐらいから使われているようです。
そんなアルミですが、現在では世の中で欠かせないものになりました。
アルミは主にボーキサイトから生産されます。
そのボーキサイトが地球上で最も多い金属だそうです。
今のペースで100年以上採掘しても枯渇する心配はないそうです。
アルミは極めて活性が高い金属で、他のものと反応してしまい、簡単に化合物になってしまいます。自然界ではアルミそのままでいることがほとんどありません。
アルミが知られていない時代でも、その化合物は古くから利用されています。例えば、宝石のルビーやサファイアも、その本体はアルミの酸化物です。
アルミの精錬方法が発明されたのは1800年代半ばで、これがアルミのスタートです。
アルミの利用を促進させたのは日本の科学技術です。それが「アルマイト」です。
アルミの表面に陽極酸化被膜を作り、耐腐食性や硬度を増す技術(アルマイト)が日本で1929年に発明されました。そして、1930年代からアルマイト加工した製品が登場しました。
もう一つアルミの性質を上げるのが合金です。
No.1000~No.8000がありますが、No.ごとに混合されている物質が異なり、その番号で何の物質との合金なのか判断できます。
沢山あるアルミニウム合金で、別名で呼ばれているジュラルミンはよく知られています。
1900年代初頭にドイツで「ジュラルミン」が発明されました。(アルミに銅を加えたもの)
その後、様々な国が先を競って、ジュラルミンの改良が進められ、数年後にアメリカで「超ジュラルミン」が開発され、1936年には超ジュラルミンを超える「超々ジュラルミン」が日本で開発されました。
1940年には日本のゼロ戦の主翼の桁にも使用されました。ゼロ戦は徹底した軽量化で知れていますが、超々ジュラルミンを一部に使ったことだけでも約30Kgの軽量化が出来たそうです。
最後にアルミニウムのリサイクルのお話しです。
アルミニウムは日本で年間400万トン消費されています。そのうちの40%がリサイクルにより再生されたアルミニウム2次合金地金です。アルミ製品は融点が低い為、溶解して簡単にリサイクルすることが出来ます。また、リサイクルに必要なエネルギーは新たなアルミニウム地金を製造する場合に比べてわずか3%となり省エネに大きく貢献できます。まさしくアルミはリサイクルの優等生と言えるでしょう。
稲元マークは、長年にわたってアルミニウムの加工(プレス、切削)に携わってまいりました。今後も従来の外観部品(自動車、カメラ、オーディオ部品等)及び、プライベートブランドの充実に努めて参ります。ご意見 ご要望などございましたらお聞かせ下さい。
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