フロントパネルのいろいろ
フロントパネルと言っても色々な種類があります。
当社では、ホームオーディオ、カーオーディオ、カーナビゲーション、その他電化製品向けに様々なフロントパネルを製作しております。
材料はアルミ押出材やアルミ圧延板材で、抜き・曲げ・カット・絞り・潰し(すべてプレス)、切削、旋削、ヘアーライン、サンドブラスト、バフ研磨、アルマイト、印刷、ダイヤカット、レーザーマーカ等を行ったものです。
アルミ押出材はところてん
まず、材料の中で“アルミ押出材”について簡単に説明致します。
初めにインゴット(アルミ材料)に必要な金属を配合してビレットを作ります。
そのビレットを高温加熱して、押出し金型(だいたいコの字型やL字型)に高圧力で“ところてん”のように通して押出します。
その押し出されて長く成型されたアルミを冷却して、両端を引っ張ってまっすぐに矯正して、熱処理(焼き戻し)を施したら完成です。
フロントパネル加工のいろいろ
フロントパネルは、大変難しい加工を多々行っております。
高光沢加工
例えば、バフ研磨で表面をピカピカ鏡のように高光沢にする加工。バフ研磨でピカピカに磨いた後、アルマイトで黒く染めた場合は「ピアノブラック」と呼んでおります。
表面がピカピカですと、素材や後加工のムラやキズなどが大変目立ちやすいので、
お客様の要求する外観品質を維持するのに大変苦労します。
切削スピン加工
アルミ押出材の表面全体に切削スピン加工を施したフロントパネルもあります。
(巾30mmで)長さ152mmに切断した材料を当社の小型自動旋盤にバキュームで固定して回転させます。
スピン切削の中心をわざとずらしており、こちらも高光沢なので、光を当てるとキラキラ反射してとてもキレイな仕上がりになります。
また、形状に制限はありますが、板厚0.5~0.8mmぐらいのアルミ圧延板材を使って、最初の大きい板の状態で表面全体にヘアーラインやサンドブラストを施してから、プレス・アルマイト・印刷・ダイヤカット・レーザーマーカなどを行なうフロントパネルもあります。この場合、成型後にヘアーラインやサンドブラストを施すより安価に仕上がります。
ある程度高低差の凹凸があり、複雑な3次元形状のフロントパネルの場合は、アルミ圧延板材の状態から3D絞り成型プレス加工で成形したり、押出材やアルミの無垢材からすべて切削加工で成形します。
その他、部分的にブラストとヘアーラインやバフ研磨を差し分けした加工や、アルミ完成部品と樹脂成型部品を両面テープや接着剤で接合したフロントパネルもあります。
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アルミ製のフロントパネルやパネル、プレート等は是非当社へご相談ください。